東北環境研 2022年秋季行事のご報告
〇 中津川上流 猛禽類保護のための間伐運動会
いわての森林づくり県民税及び当会のイヌワシ基金を活用して間伐運動会を行いました。コロナ対策のためワクチンを既定回数接種済みの人に絞って実施しました。場所は中津川上流のエクソンモービル石油野鳥保護区(日本野鳥の会所有地でイーハトーブ盛岡が管理)で、当会会員の他、野鳥の会もりおか、岩手大学野鳥の会、山仕事くらぶ、盛岡市役所などの皆さんが参加しました。1998年に作業を開始してから25年目になりました。
◇準備活動 9月17日(土)
9名が参加し、10月の本番に備えて道路の草刈りやロープ張り、シカ侵入防止器具の点検、及びセンサーカメラのチェックなどを行いました。
◇ 第一回目10月2日(日)
19名が参加し(写真1)、約50個の作業路用ステップの移設、駐車敷の設定、伐開地の下刈りを行うとともに、搬出丸太を加工して(写真2)、トーチ(後記の写真3)やスツールを作りました。
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写真1 2022.10.2間伐運動会 一回目集合写真
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写真2 間伐材の加工作業
◇第2話は10月8日(土)
25名が参加して(写真4)、伐開路の下刈り(写真5)、防鹿柵の修理と柵の延長作業を行うとともに、ノウサギ隠れ家の修理を行いました。この時期に低木の下刈りを行うと、翌年の萌芽が多くなり、ノウサギにとっておいしい餌資源が供給されます。秋期の刈払いや幅5-7mの列状間伐は(15m幅の伐採より)ノウサギを多く誘引できるようです(保全生態学研究2017小林ら)。防鹿柵の整備により伐開路のシカのフン数はかなり減ってきました。
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写真4 2022.10.8 間伐運動会 二回目集合写真
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写真5 間伐列の下刈り作業 2022.10.8
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写真3 出来上がったトーチ。イヌワシ基金マークを刻印しスツールとともに希望者に販売します。
〇 松尾鉱山跡地 育樹イベント
国有林との「悠々の森協定」に基づき永年にわたり八幡平で緑化事業を行っています。今年の第一回目(7月2日)はニュ-ス第105号で報告したように46名が参加して186本の広葉樹を植えました。今秋は9月3日(土)、10月1日(日)に実施しました。
◇ 第二回目 9月3日(土)
7名が参加し(写真6)、これまでに植えたミズナラ苗の下刈りや番号付けを行いました。3mを越える木もありますが、ノウサギにかじられたり被圧により消失した苗もあります。
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写真6 松尾2022.9.3
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写真7 松尾 2022.10.1
◇第3話 10月1日(土)
飛び入りの方を含め10名が参加し(写真7)、7月に植えた苗木に忌避剤を塗り、健康状態をチェックしました。ブナ苗はノウサギに頂部を切りとられる被害が多く見られたので、植えた際に忌避剤を塗るのがよさそうです。その他、来年に追加の植樹を行う予定の2005年植栽区で枝打ちや作業路伐開(興林等3名で実施)を行いました。
〇外山学習林の整備
滝沢市環境パートナーシップの活動の一環として、2015年から開始している外山学習林の整備活用のために、山仕事くらぶの支援を受けて8月6日に下刈りを行いました(写真8,9)。最近はコロナ禍のため学童とのイベントが開催できず残念です。
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写真8 外山学習林整備ご一行2022.8.6
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写真9 同 下刈り作業2022.8.6
〇 イヌワシ巣の補修
9月23日に環境省からの委託事業に協力して、岩手県環保センターと共に岩手県東南部のイヌワシ樹上巣のツル伐りを行いました。また、10月9日には秋田県東部の絶壁にあるイヌワシの巣内に落下した岩石の除去を行いました(写真10,11)。
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写真10 秋田県東部の絶壁で巣の補修 2022.10.9
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写真11 同 補修後の巣
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